土曜日の午後のカレー
土曜日のお昼は、ゆっくり起きよう。
二人で、すこし、ぼうっとする。
「食べに出るのも面倒くさいから、昨日のカレーを二人で分けっこしようか。」
って言って、カレーの入ったお鍋をコンロで温める。
それだけでもう、部屋中がカレーの匂いでいっぱいさ。
「おなかすいたねー。」
君はご飯を待つネコのように、後ろ向きにソファの背もたれから顔だけ出して、
カレーが焦げ付いてしまわないように一所懸命ぐるぐるかき混ぜてる僕を見てる。
「さぁ、できたよ。」
お鍋の底をごりごりとこすりながら、
2日間でたっぷり煮詰まったカレーをすくって、温かいご飯にかけるんだ。
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土曜日の午後のカレーは、そんな感じが希望です。
でも、いつも、ルウがちょっと足りないんだよね(笑)
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※ このブログは「土曜日、公園にて」に掲載した“お話”を修正・加筆したものです。最新の“お話”は「土曜日、公園にて」に不定期で掲載しています。