« 夏なんですね | メイン | 銀河鉄道の夜 »



雨。
僕に降り注ぐ雨。
止まない雨。

赤い空から降ってくる。
青い雨。


「傘差さないでいいの?」

「いいんだよ。これでいいんだよ。」


ぼくの体温は少しずつ溶けて、アスファルトに吸い込まれて行った。
僕とアスファルトの境目がなくなったころ、君は言った。


「さようなら」

「うん、さようなら、最後までありがとう。」


僕は青い雨と混ざりながら、最後にありがとうと言えて良かったと思った。

  ・・・

これが僕の最後の記憶です。
 
 
 
  ・・・

※ このブログは「土曜日、公園にて」に掲載した“お話”を修正・加筆したものです。最新の“お話”は「土曜日、公園にて」に不定期で掲載しています。

コメント

この物語、知らなかったです(^_^;)

今回読ませてもらって、物凄く心がリンクしていく感じ。

『雨』が最後の記憶。。。最初の記憶は『…?』

hirobotさんは『』に何を入れますか?

翠京さん、こんばんは。

最初の記憶を呼び出そうとすると、頭が真っ白になって立ちすくんでしまいます。

夏、アイスコーヒー、象、電車の音、そのどれもが僕を混乱させます。

結局、僕はどこへも行けないのでしょう。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

カレンダー

2009年11月
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

作者 “hirobot” について

音楽と写真とモータースポーツを愛する翻訳屋です。

ホームページはこちら
メールは、 まで

トラックバック